これまでの不満をことごとく払拭!ビデオ会議サービス「Around」について
リモートワークの急速な普及で、すっかり一般的になったビデオ会議。
ZoomやGoogle Meet、Micorsoft Teamsといったサービスが有名ですが、
いま注目されているのが、米国Teamportが2018年にリリースした
ビデオ会議サービス「Around」です。
「Zoomはもう終わり!?」を意味しているのでしょうか?
「Zoom Out」という挑発的なフレーズが記載されています。
当初招待制だった「Around」ですが、登録制に移行していたようで、
GoogleやSlack、Appleのアカウントでログインが可能です。
まだ利用者数は少ないのですが、 今までのビデオ会議サービスに
ユーザーが感じていた不満を払拭する機能が多く、
「こういうサービスを待ってたんだ!」
「オンラインミーティングに必要な機能を一から考え直したサービスだ!」
と称賛の声が上がっています。
以下、ポイントをまとめました。
(1)丸いアイコン
通常、ビデオ会議ではアプリを起動すると、参加者が一覧表示されます。
その際、カメラが写したままの長方形で画面に表示されるため、
背景を映したくない場合は、ぼかしたりバーチャル背景を設定したりと
工夫を強いられます。
これに対し、「Around」では参加者の画像が丸く切り取られて表示されます。
自分の顔の周りだけ丸く切り取られて表示されるため、 背景は最小限しか
映りません。
また、アイコンの大きさを調整でき、 作業の邪魔にならないよう小さくして
画面の隅に置いておくこともできるので、 参加者の顔で画面が埋め尽くされる
こともありません。
参加者の顔はそこまで大きい必要もなく、実際に使ってみても、 表情がわかる
絶妙なサイズ感です。
ちなみに画面いっぱいに参加者の顔を表示させるモードもあり、 リモート
飲み会のときなどは、こちらを使用するとよいのではないでしょうか?
(2)顔を自動で追尾
「Around」では顔を自動で追尾する機能が搭載されており、
Webカメラに映る範囲であれば自分を自動的に中心に表示してくれます。
ミーティングの最中に体を動かしても、カメラは顔の中心を追い続けるので、
カメラの位置を気にする必要がありません。
(3)ノーメイクも気にしないで済む
フィルター 顔をあまり出したくない人には、 カメラの映像にボタン1つで
さまざまなフィルターがかけられるようになっており、 背景をあまり
見せたくない、化粧をしていないから顔を出したくない、という人に
便利です。
強めのエフェクトをかけつつ表情はしっかりわかる絶妙なフィルターが
そろっています。
(4)音声技術は特許出願中
同じ場所で別のPCから参加しても声のハウリングが起きないよう調整して
くれる機能や、 サイレンや犬の鳴き声、生活家電の音などノイズをAIで
自動フィルタリングし、人の声が聴きやすくなる機能や、声が小さい人、
マイクから遠くて声が小さく聞こえる人なども、 自動的に音量を調整
してくれるためストレスが軽減されます。
現在特許出願中の独自技術だそうです。
その他、
・多彩なアイコン、絵文字や面白GIFも多数用意
・挙手は手を上げた順番もわかる
・面白GIFをアイコンにできる
・離席中や集中モードといったステータス表示機能
・議事録作成に便利な参加者全員がリアルタイムに書き込めるNotes機能
・ミーティング終了時にNotesの内容を参加者全員にメールで送付
・クリップボードからの貼り付けも可能な画像シェア機能
・相手の画面を遠隔操作できるスクリーンシェア機能
・入室者が事前にわかるSlack連携機能
など、映像と音声以外でも「Around」は魅力的な機能がたくさんあります。
現在、モバイル版アプリは開発中であったり、 日本語を打つなどの操作はまだ
難しかったりと、動作が安定しない部分もありますが、 これらの点については
今後改善されていくと思われます。
ユーザー体験を徹底して考え抜き、使いやすい設計思想に基づいて作られた
ビデオ会議サービス「Around」。
これからの動向に要注目です。